カシュー・ろっかー・babys

第一話

カシューtime。

ＭＣハマーがＨave a time！
と日本中で叫んでいた時期に生まれたと言われているが、
定かではない。

普段人間がtalkを行う時の重要な要素として、
会話軸というものがある。
ＴＰＯに応じた、音量、周波数などもここにあてはまる要素であると思う。

これが、時にアクシデントや狙いで歪みが生じ、
人間の感情は揺れるんだと思う。

これは完全に持論ですが、僕はこれを基礎と思い、
人を笑わせたい時などに用い、狙いにいきます。
おそらく意識的に、時に無意識に大半の人達はこれで生活しているはず。

しかし、この度この持論は見事に覆されました。

Ｍr.カシュー。

この人は、僕の奇跡の人リストに乗りました。

あれはまだ、代々木の方角で稽古していた頃。
みんなで歩く帰り道。
たまたま、隣にならんだ僕とＭr.カシュー。
確かに、まだまだ初対面みたいなものだったし、
会話が弾まなかったかもしれない。
しかし、いきなりＭr.カシューが
「むかーし、むかーしあるところにおじいさんと・・・」と、
おそらく桃太郎的な童話を話し始めたのです。
しかも、僕の距離ですらヒアリングしにくい音量で。
これはなんだ？（どうする？どうする？ボケてるのか？）
今思えば、カシューtimeが始まっていただけなのに。
その時の僕は、失礼にびびり、
全く関係のない世間話をふってしまい、
その場は何事も無く終わってしまいました。

続く。



次回予告

第二話  「摩擦の無い世界」

カシューtimeの真髄に迫る！Ｃan't touch this!


作 ヒデリーノ・サンダルビッチ